日本の課長と一般社員との認識の違い

こんにちは、社会保険労務士の菊池です。

 今回は日本の課長と一般社員との認識にはかなりの違いがあるということについて書きたいと思います。

 先日、公益財団法人日本生産性本部といところが、第2回「職場のコミュニケーションに関する
意識調査」の調査結果を発表しました。

 この調査は、昨年6月から日本生産性本部主催の階層別公開セミナー等を受講された人のうち、
管理職層と一般社員層を対象に2種類のアンケートを実施し、まとめられたものです。

 この調査では様々な質問を投げかけていますが、結果の中で課長と一般社員の認識がまったく
違うものが多くありました。


○アンケート結果

1.課長の82%、一般社員の73.1%が「業務上のコミュニケーションは取れている」と感じていると回答。

 ⇒課長・一般社員とも業務上のコミュニケーションは取れていると感じているみたいです。


2-1.有益な情報の共有について、課長の57.7%が「共有されている」としたのに対し、
一般社員は45.1%にとどまった。

2-2.叱ることが「育成につながると思う」課長は89.0%いる一方、叱られると「やる気を失う」
一般社員は56.8%にのぼった。

2-3.部下を「褒めている」課長が80.3%いるのに対し、「上司は褒める方だ」と回答した一般社員は
51.4%にとどまった。

2-4.職場で「率先して仕事に取り組んでいる方だと思っている」一般社員が78.3%いる一方で、
部下、または後輩の仕事ぶりに「満足している」課長は37%にとどまった。

2-5.育成を「面倒だとは感じない」課長が73.3%いる一方で、育成に「自信がある」課長は41.7%にとどまった。

 ⇒部下の能力発揮と上司のサポートにチグハグ感がありますね。


3-1.自分自身が組織にとって「重要な存在と思う」課長が73%だったのに対し、一般社員は49%にとどまった。

3-2.一般社員の62.5%が「疲れ気味」と感じている一方、部下、または後輩を「疲れ気味」と
感じているのは49.7%にとどまった。

 ⇒一般社員が、組織への貢献感や「いきいき」を感じられない傾向にあるみたいです。


 今回のアンケートで特に目立ったのが、2-2の「叱ること」です。半数弱は「やる気になる」と
回答していることを考えると、「叱ること」による育成法も一定の効果はあるのですが、半数以上が
「やる気を失う」と回答していることを考えると、部下一人ひとりにあった育成法を考えることが重要ですね。

 「叱る」は一歩間違えるとパワハラにも繋がりかねませんので、指導とパワハラの線引きはなかなか
難しいですが、意識して育成にあたることが大切です。



では次回をお楽しみに!